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2009年1月の記事

2009年1月21日 (水)

オバマ新大統領誕生に思う

米国オバマ新大統領の就任演説を聴きました。演説自体は、これまでの選挙戦の熱狂から、国民を現実に引き戻すようなシビアな内容でした。また、オバマ大統領自身、少し緊張していたようにも見えました。しかし、私はなによりも、初の「有色人種」の米国大統領が誕生したということそのものに、感慨を禁じ得ませんでした。

人種問題は、何もアメリカの国内問題ではありません。先の大戦の背景に、人種的対立が存在していたことは疑うべくもないことだと思います。その人種的対立を超克したという明確なメッセージが、オバマ大統領誕生を通じて、先の大戦で我々が戦ったアメリカ自身の手によって、世界に向けて発信されたのです。私は、アメリカをして世界のリーダーたらしめる原動力であるアメリカ社会のダイナミズムが、いまも脈々と息づいているということを改めて痛感させられました。

「人種」とは、国籍、宗教、あるいは思想信条などと異なり、物理的であるがゆえに表面的には克服不可能な差異です。白人至上主義のもと船出をしたアメリカは、独立宣言からおよそ230年を経た今回の大統領選で、この決定的な差異に基づく序列意識を超越する、という決断を自ら下したのです。

オバマ氏の体現する「変革」とは、何も政権交代や政策変更にとどまるものではなく、これまで人々の行動の背後にあったあらゆる「偏見」「囚われ」「憎しみ」「差別」といった心理作用からの「解放」を意味しているのではないでしょうか。こうした「心の解放」は、人々に「俺は正しい、お前は間違っている」式の二項対立からの脱却を促すことでもあるでしょう。それは、就任式で宣誓する際の牧師を、絶対的な共和党支持層であったキリスト教福音派から招いたという事実などからも明らかです。

演説そのものが厳しい内容であったことは、今日アメリカの直面する課題が深く、極めて困難なものであることを、オバマ大統領自身が肌で感じているからにほかならないでしょう。アメリカの経済は、いまや大変な苦境を迎えています。世界に冠たる軍事的優位性にも、いずれ挑戦者が現れて足元が揺らぐことになるかもしれません。それにもかかわらず、オバマ新大統領の誕生というそのこと自体が、まだまだ世界のリーダーはアメリカなのである、ということを改めて世界に示した大統領就任式であったと思いました。

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2009年1月19日 (月)

山岡国対委員長の心得違い

第二次補正予算案が衆議院から参議院に送られてから、審議拒否によって一週間を空費した末に、本日やっと参議院での審議が始まりました。

新聞報道によると、参議院の民主党幹部は、一週間徹底審議の後23日に採決をすることで与党と合意をしたところ、これに「衆議院の」民主党が噛み付き、選挙前に与党を攻撃する絶好のチャンスなのだから簡単に採決に応じるなと茶々を入れているとか。昨日のNHK日曜討論で、民主党山岡国対委員長が、「参議院民主党が何を決定しようが誰と合意しようが関係ない、私が認めないものは正式決定ではない」といった趣旨のことを述べていたので、それが事実と確認できました。

山岡氏の発言は、参議院での審議について現場である参議院側の幹部が「一週間審議をすれば採決をするために十分」と判断をしたことに対して、「審議が十分かなど知ったことか、とにかく採決は引き延ばして与党を攻められるだけ攻めろと言っているんだ!」と公言して憚らないのと同じです。山岡氏はなにを勘違いしているのかしりませんが、国会は採決の場であり、国会議員は国民に代わって採決をするために国会に議席を与えられているのです。審議とは、その採決=判断をするために必要な判断材料を得ることであり、それを実際に質疑・採決をする立場の人間(この場合は参議院民主党)が「材料は十分なので判断したい」といっていることに対して、参議院で採決しない立場の人間が、判断材料の十分性について横から口出しすることにはなんの正当性もありません。法案や予算となんの関わりもないことで時間を空費することが、まったく国民の負託に応えるものでないことは相当はっきりしていると思いますが、いかがでしょうか。

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2009年1月10日 (土)

民主党と共産党

国会論戦も本格化し、国会と様々な新年会の合間を縫って地元でのご挨拶まわりに明け暮れる毎日です。

ところで、最近国会での議論を聞いていると、民主党よりも共産党とのほうが議論がかみ合っている、ということを感じさせられます。他の議員とも話してみましたが、概ねそういう感想を持っているようです。なぜか?

要は、共産党のほうが筋が通っているということだと思います。最近の民主党は、選挙を意識しすぎてか、議論をする、という姿勢が全く見られません。現実的に可能かどうか、理屈が通っているか、などはあまり関係なく、とにかくマスコミに政府与党の失点を印象付けることだけに血道をあげている。一方の共産党は、議論自体は論理性・整合性を大事にしているし、政府提出法案に対して反対でも、ちゃんと委員会・本会議には出席をした上で反対を表明しています。したがって、質問・答弁の文脈がちゃんと成り立っている。たまに共産党からの提案に総理が賛意を示すようなシーンも見られます。

私の当選当初、3年前にはそんなことはありませんでした。まじめな質疑をする民主党議員にはよく拍手を送ったものです。およそ世の中で起きている問題に関して、自民と民主の議員で根本的な問題認識がそう大きく違うはずもなく、まじめに議論していれば建設的な議論は十分に可能です。それが政権獲得が目の前にあるかと思うと、こうも変わってしまうものか。早くまともな国会論争ができる状況に戻らなければなりません。

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2009年1月 7日 (水)

定額給付金とテレビの矜持

いよいよ本格的な国会論戦がスタートしました。
野党は、「定額給付金」に狙いを定めて攻撃する方針のようで、「究極の大愚策」であるとして、第二次補正予算からの切り離しを要求しています。しかし私は、定額給付金は、所得減少で困っている方への生活支援であると共に、消費がスパイラル的に悪化することを食い止める「カンフル注射」として必要な対策だと思っています。諸外国でも、米国・豪州などで既に同様の直接給付が昨年中に実施されています。規模で言えば、米豪では対GDP比で日本(0.4%)の2倍の対策になっています。

ところで…。昨晩TBSのNews23を見ていたところ、キャスターが鬼の首をとったように「首相がまた、ブレました」などと言い始めたので、何事が起きたかと思ってよく聞いてみると、

1)首相はもともと「高額所得者は給付金を受け取らないのが人間の矜持(プライド)」といっていた

2)ところが細田幹事長が「景気対策なのだから政治家も受け取って使うべし」と進言した

3)首相はその後の記者会見で「(もらって使うかは)まだ判断していない。もらうときに考える」と方針転換=ブレた

ということ。

高額所得者(含む麻生総理)が税金で施しを受けるのはいかがなものか、と思う気持ちは当然であり、総理が「矜持の問題で受け取りたくない」というのは理解できます。しかし景気刺激のための政策として考えれば、所得の多い人でも受け取ってちゃんと使ってもらう=お金を市中に流通させることが必要です。それを細田幹事長が「お気持ちはわかりますが、お国のためここはぐっとこらえて…」とご注進に及んだといったところでしょうか。

まあ、確かにブレてはいますが、部下の進言にもっともなところがあると思って考え直すということなら、それは良いことではないでしょうか。それを野党が揚げ足を取るならともかく、真っ当なニュース番組がそんなにはしゃぐことかどうか。

以前「TVタックル」で、大竹まこと氏が、給付金は税金のムダ遣いだと散々批判した挙句、「じゃああなたはもらわないんですか」、と聞かれて「そんなのもらうに決まってんじゃんかよ!」と吐き捨てるように言っていました。私はそっちの方がよっぽど「いかがなものか」と思います。人間の矜持の問題でしょうか。

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2009年1月 5日 (月)

第171回通常国会、本日開会

今日から第171回通常国会が始まりました。普段は1月中旬過ぎから始まる通常国会ですが、昨年は越年国会、今年は1月5日と、このところの不正常な国会の影響で日程も不安定になっています。選挙を控えて国会審議も荒れた展開が予想されていますが、今日はまだ開会式、特別委員会の設置などの手続き、財務大臣の財政演説のみで質疑はなかったため、まだ落ち着いた雰囲気で終わりました。

毎年開会日には、日本文化の振興のため、また自分の気持ちを引き締めるために、和装で登院しています。今年は選挙準備でどたばたしているせいか、例年より和装の議員が少なかったように思いました。

明日から本格的に国会論戦がスタートします。どういう展開になるか…気になります。国民生活のためになる国会としなければなりません。

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2009年1月 1日 (木)

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。私は昭和48年の丑年生まれ、今年は年男になります。

昨年は政治も経済も社会も、荒れに荒れた一年でした。十干十二支で今年は「己丑」。地元の愛宕神社の宮司さんによれば、「己丑」は荒れたものが鎮まり、落ち着く年になるのだそうです。1月5日から始まる国会は、選挙も控えて混乱することが予想されていますが、選挙も終わった今年の末には、皆様が平穏で安らかな年の瀬を迎えることができるよう、年男としても奮闘努力してまいります。

元旦の本日は、愛宕神社の元旦祭に参列ののち、地元の新年会などにお邪魔をしました。また、入間のSAIOS前の餅つきイベントで、夫婦でお餅をつかせていただきました。自分でついたお餅の味は格別!皆様と一緒に堪能させていただきました。

旧年中は選挙間近というムードの中、どたばたしながらでしたが皆様には大変お世話になりました。本年も、しっかり仕事をしてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

平成21年元旦 大塚 拓

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