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2009年3月の記事

2009年3月22日 (日)

政治資金と遵法意識

民主党小沢代表が政治献金の規制強化を主張しています。しかし今、西松建設事件で問題になっているのは、規制が弱いことではなく、既に存在している規制が守られていなかったということです。政治家個人への企業献金は、不正な利益誘導・贈収賄に発展するおそれが高いということで既に一定の規制がなされているわけです。この法の趣旨に反して、迂回献金の形で、個人として多額の企業献金を受けとっていたことが問題になっているのですから、まずは現行規制の趣旨をよく理解し、それを厳格に守ることからはじめるのが筋です。新しい法律を作っても、常に法の抜け穴を探している人にとって、新しい法規制はどれほどの意味をもつのでしょうか。

そもそも、政治資金規正法違反を「形式犯」だから「訂正ですむ話」などと言い切るあたりに、小沢氏の遵法意識の欠如がはっきり現れています。彼がお詫びするのは選挙で迷惑をかけた内輪の民主党内ばかりで、犯した行為(少なくとも秘書の管理責任)に関しては何の問題も感じておられないようです。

「形式犯」だから「軽い」という主張自体ピントはずれです。例えば運転免許をうっかり家に置き忘れたような場合が形式犯の例ですが、今回のケースは明らかに「うっかりミス」ではないでしょう。制度を熟知した上でいかにその制度の網の目をかいくぐって違法に資金を受け取ったか、多額の献金と公共事業への影響力の行使の関係、などが問われているのですから、検察が立証に成功した場合は極めて悪質性の高い事案になります。

要はいかなる法規制をかけてもそれが守られなければ意味がない、ということです。今回の問題は、長年にわたって国民の間に政治不信を招いてきた元凶に触れる問題です。うやむやにしては国民が不幸になるばかりです。

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