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2010年6月の記事

2010年6月30日 (水)

感動と寝不足のW杯

今日は朝から駅に立つ予定だったにもかかわらず、ワールドカップ、寝不足もいとわず全部見てしまいました。本当に素晴らしいチームでした。敗れましたが、感動しました。

帰宅途中の車中で試合開始前の君が代を聞いた時点で、もはや涙ぐみそう。試合が終わり、うるうるしている岡田監督を見た時、ついにもらい泣きしてしまいました。

高い目標を掲げて気迫のプレーを続ける選手たち。非難にさらされながら結果を求めて黙々とチームを指揮してきた岡田監督の内なる闘志。目標に向かってチームが一丸となる姿。それに大きく貢献しただろう長谷部キャプテンの心配り。

今朝のニュースを見たら、渋谷で若者たちが肩を組んで君が代の大合唱をしていました。久しぶりに国民の気持ちが一つになった瞬間。

そして、日本は衰退するばかりじゃない、まだまだ頂点を目指して一歩一歩、前に向かって進んでいるやつらが日本にはいるじゃないか、よりよい明日に向けて全力で頑張れば、ニッポンはまだまだやれる!そんなことを思いながら、赤い目で朝の駅に立ちました。心なしか、いつもより寝不足気味ながら、高揚感を引きずっている人が多かったような…感動と一体感と大きな勇気をもらったW杯でした。

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2010年6月28日 (月)

ニッポンが危ない!

昨晩、ひさびさに家で落ち着いてテレビを見る時間ができました。興味深い番組が多く、龍馬伝とNHKスペシャルは録画して、TBS「池上彰が日本の危機を緊急ニュース解説!号外!池上タイムズ」を見ることにしました。

「財政破綻の危機にある日本」、「世界の技術標準に取り残される日本」、「中国資本に買いたたかれる日本」など、さまざまな日本の危機がわかりやすく解説されていました。指摘されている項目はどれも真に「日本の危機」といえるテーマばかりですが、わかりやすさや、あまりどぎつくならない番組作りを優先してか、問題の本質がいくらか捨象されている部分もあるように感じました。

私は、日本はいま、この番組のニュアンスの何倍も、危ない状況にあると思います。

2010年度の予算では、税収見込み37兆円に対して、歳出は92兆円、なんと税収の2.5倍です。これで財政が破綻しないと思う方が不思議です。しかも、目先の支出が何兆円も増える一方で、将来のために必要な投資は大幅に削減されています。先日、小惑星「イトカワ」から帰還して世界の注目を集めた惑星探査機「はやぶさ」の関連予算などは、17億円ついていた予算が、3000万円にまで削減されています。「国を食いつぶす」とは、まさにこのような状況のことでしょう。

番組最後に、池上彰さんがひとつ大切なポイントを指摘していました。「日本は世界のトップに追いつくことができた。だから、過度に自信を失わず、これまでの日本の歩みには自信をもって、これからの時代を切り拓いていくべきだ」と。

この指摘は、近年日本が機能不全に陥っている問題の根源をついているように思います。

このところ何年にもわたり、これまでの日本の歩みを全て否定するような論調ばかりが目立ちました。私たちは、こうした論調を聞かされ続けたために、戦後日本のたどってきた軌跡の全てに自信が持てなくなっているのではないでしょうか。時代にあわせて改革しなければならないことは多々あります。しかし、自己の「全否定」からスタートするアプローチでは、冷静な自己分析や、問題解決型の自己改革はできません。

科学技術、勤勉、家族の絆、地域社会、日米同盟…「全否定症候群」は、こうした日本社会の土台をも破壊します。日本が再び輝くためには、まず、「全否定症候群」から目覚めて、前に向かって進むエネルギーを取り戻すことが必要です。

そして、この「全否定症候群」を産みだした、スローガンを弄ぶ政治からも脱却すべきです。何が真に解決すべき問題なのか、その問題を解決するにはどんな手段が適切なのか、議会でひとつひとつ丁寧に審議するのが議会制民主主義の原点です。私たちは、スローガンの背後に、ちゃんと国会審議に耐えうる確かな政策が存在しているのか、眼を凝らして見極めなくてはなりません。

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2010年6月 4日 (金)

総理大臣の責任感

鳩山首相のこのタイミングでの政権投げ出しは、果たしてこの政権は国のことをまじめに考えていたのか、重大な疑問を投げかけるものでした。

今日から、G20の財務省会合が開催されます。世界の金融市場がギリシャ問題で大揺れする重要なタイミングでのこの会合に、日本は財務大臣が出席することができませんでした。もし、今回のG20で、日本の金融機関にとって不利な規制などが決められてしまっても、日本政府として十分な対応をとることはできないでしょう。

また、今月末には、G8サミットの開催が予定されています。現在、各国はサミットに向けて精力的に準備交渉を繰り広げている真っ最中です。このタイミングでトップが替わってしまっては、準備不全でサミットを迎えることは避けられず、世界が混沌とする中で大変重要なこのサミットを、事実上一回パスするも同然となってしまいます。

なによりも、現在の朝鮮半島情勢は一触即発、いつ第二次朝鮮戦争が勃発してもおかしくない状況です。特に普天間基地問題で日米関係がギクシャクする今、いざ戦争が起きたとき日本政府がきちんと対応できるか不安です。ましてや、日米の対応振りによっては、北朝鮮の攻撃の矛先が我が国領土に向かうことも十分に想定されます。こんなときに選挙優先で政権を放り出して、総理大臣不在の状況を作り出して平気な人物が我が国の首相を務めていたとは、きわめて恐ろしい状況だったといわざるを得ません。

新しく菅直人氏が日本の首相に選出されました。正直、誰がトップになっても、民主党には政権を担う党として根本的な問題があるように思います。また、菅氏の代表就任前後の挨拶も、我が国を取り巻く喫緊の課題には触れずじまいでした。しかしながら、少なくとも選挙までのしばらくの間、我が国は管民主党のもとで進んでいくほかありません。菅首相が、鳩山首相と違って、総理という仕事の責任の重さを正しく認識されていることを心の底から祈らずにはいられません。

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