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2010年11月の記事

2010年11月18日 (木)

民主党という名は悪い冗談か

民間人に対する言論封殺は断じて許されない――こんなあまりに当たり前のことを、この日本で主張しなければならない日が来るとは思いませんでした。

事件は、去る11月3日、航空自衛隊入間基地で行われた航空祭の祝賀会場で起きました。この席で来賓として挨拶に立った航友会の荻野会長が、尖閣漁船事件に対する政府の対応に触れ、痛烈に政権を批判しました。この荻野会長の政権批判に腹を立てた民主党は、あろうことか防衛事務次官名で全国の自衛隊に対し、批判的発言をする民間人に圧力をかけ、排除する内容の通達を出したのです。

航友会とは、自衛隊の活動に理解を示し、それを支えるために持ち出しで基地や自衛隊の活動を支援する民間の方々による団体です。病院の院長を務める傍ら、この航友会の代表も務めておられる荻野会長は、戦争も経験され、国の行く末を心配していればこそ、時として辛辣な批判も述べられます。それが、政治的立場によらず、真に国防を意識した発言であることは、聞けば明らです。実際、過去には自民党に対しても厳しい批判をされています。

昨今の尖閣事件や北方領土問題への政府の対応を見せつけられれば、国の行く末を心配し、辛辣な批判が出るのはむしろ当たり前でしょう。それを「政治的発言」と決めつけ、直ちに圧力をかける――これは言論封殺そのものです。ましてや相手は自衛隊員ではなく、純然たる民間人です。この内閣は、憲法で国民に保障される権利――思想信条の自由や表現の自由――が、政府の判断で制限できるとでも考えているのでしょうか?

これは、民主主義の根幹にかかわる問題です。民主党政権になってから、不都合な言論や報道に対する恫喝的対応が常態化している。これでは民主党などという名前はまるで悪い冗談です。言葉だけなら朝鮮民主主義人民共和国ですら民主主義を標榜しているのです。菅内閣は直ちに通達を撤回し、防衛大臣を罷免するとともに、今回の不適当・不穏当な対応につき関係者に謝罪すべきです。これでは日本の民主主義が形骸化してしまう。心配です。

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