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2011年10月28日 (金)

介入をためらうな!

政府は直ちに外国為替市場に介入をすべきです。連日円相場が高値更新し続けているにもかかわらず、財務省の無策ぶり。いまや日本政府は市場から完全になめられています。特に昨日、今日は、市場でも介入警戒感が高まり、投機筋もおよび腰です。介入効果も高いはずです。にもかかわらず、日本がとった対応は、日銀単独の即効性に欠く金融緩和と、なんの迫力もない安住財務相のとぼけた口先介入だけ。このまま円高容認とも取れる姿勢で週末をむかえるつもりでしょうか。

外為政策は第一に市場との対話です。市場心理を掴めないと効果的なハンドリングは出来ません。「単独介入の効果は限定的」などといって無策を決め込むと、いまの日本のように市場から足下をみられます。現に、「無制限介入」を宣言したスイスフランの動向をみれば、心理戦に勝つことで効果的な市場対策が出来ることは明らかです。(※スイスは、円とともに米ドル・ユーロ売りの受け皿となっていたスイスフラン高騰に悩まされていましたが、通貨当局が断固これを許さないとして無制限の為替介入を宣言、市場のサプライズを誘い大幅なフラン安への誘導に成功しています。)

もう一点、大切なのは海外通貨当局との対話力ですが、これは現政権には期待薄でしょうか。現在、世界は通貨切り下げ競争的状況に陥っています。ユーロ圏はギリシャ問題に揺れ、オバマ政権も、来年の大統領選を控えて、ドル安による輸出増を実績としたいこのタイミングで、米欧との協調介入を模索してもそれは無理筋です。であるならば、日本単独で行きすぎた相場には断固戦うと腹を決め、各国当局とは外交問題化しないよう水面下で調整を図るべきです。

今夏以来、生産拠点の海外移転計画を進める企業が急増しています。それは、実際の為替水準以上に、無為無策の政府に対する大いなる失望感が、企業の背中を押しているからです。一旦工場が海外に出てしまってからでは、いくら円安に戻っても手遅れです。だから、政府は徹底的に戦う気概を見せることが必要です。

やるなら、今です。そして私は、今日中がギリギリではないかと思います。来週G20があるので、それより前に腹を括って決着をつけたほうがよいでしょう。取引が海外市場に移ってからでも構いません。政府が大規模介入開始を宣言、断続的に介入を繰り返し、例えば80円といった一定の水準まで手を緩めない迫力が必要です。いまのドル円水準なら、介入してもあとで大幅な差損は出にくいと思われます。腹を括ることです。

繰り返しますが、為替介入は心理戦です。同じ金額を突っ込んでも、タイミングや、メッセージの発し方一つで成功にも失敗にもなりえます。この難局に自分自身が在野なのが歯痒くてなりませんが、現政権にはなんとしてもこの局面をうまく切り抜けてもらいたく、心から祈っています。

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